土木費差金128億円 昨年度 県「かつてない規模」


 県会総務委員会に出席した醍醐聡東大大学院教授は二十九日、委員を務める県の外郭団体見直し専門委員会が示した団体の存廃方針に基づき、県が本年度予算案に計上した改革実施プラン策定事業委託料(二千四百万円)について、松林憲治・経営戦略局長が根拠のない積算で予算を水増ししたと受け取れる発言があったことを明らかにした。

 同委託料は、専門委が「廃止」とした団体などの不良資産を公認会計士らに把握させる目的。対象を八団体とし、このうち四団体は専門委が廃止方針を示していなかった。このため、二月県会への提案を前に説明に来た松林局長に根拠を聞くと「団体数が少ないと予算規模がちっぽけになる。これでは受けてくれる人が見つからないかもしれないから付け足しておいた」と述べたという。

 同教授はこの日、「そんな積算で予算査定が通るのか」と疑問を呈した。委託料は「県が行うべきだ」として県会で全額削除された。

 松林局長は委員会後、「(当時のやり取りを)覚えていない」と述べた。

(2004年6月30日 信濃毎日新聞掲載)