職員給料削減を取り下げ 知事 諸手当廃止も延期



田中知事が給料削減継続の提案を取り下げた県と地公労の団体交渉=県庁

 田中知事は16日、県地方公務員労働組合共闘会議(地公労)との団体交渉で、本年度末まで3年間の予定だった県職員(教員、警察官含む)の給料削減を、削減率を圧縮して4月から2年間延長する−とした提案を取り下げた。特殊勤務手当といった諸手当の廃止・縮小なども4月からの実施を延期し、5月末まで地公労と話し合いを続けるとした。地公労はこれらを受け入れた。

 提案の取り下げについて、知事は交渉終了後、「(3年間)職員の方々には全国に類を見ない給料カットにご理解、ご協力いただいた。交渉を行う中で、ひとたび職員の方々にほっと息をついていただいて、あらためて広い視野で、県民をみて仕事をしていこうということ」と述べた。

 県は財政難を理由に2003年4月から3年間、県職員の給料を5−10%削減。3月末に期限切れとなるため、知事は今年1月、削減幅を1−1・5%に圧縮し、4月から2年間削減を続けることを地公労に提案した。年間約15億円の節減を見込み、昨年10月の財政試算を基に、今回の提案で2009年度の財政再建団体転落を回避できると説明していた。

 一方、諸手当の廃止・縮小などは県が昨年12月に提案し、給料月額の3・6%を支給する「義務教育等教員特別手当」の減額などで約53億円を節減できるとした。地公労は反発していたが、この日、実際より上級に格付けして給料を引き上げる「わたり」や、職員互助会などへの県費補助金を4月から廃止することには合意した。

 また、県と地公労は昨年10月の県人事委員会勧告に沿い、来年度から中高年層の職員を中心に段階的に給料を削減(平均5%)し、新たに1・5%の地域手当を導入する給与構造改革の実施も決めた。

(2006年2月17日 信濃毎日新聞掲載)