![]() 校庭に手製の窯 炭焼きに挑戦 伊那小6年明組 |
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![]() 氷点下の冷え込みの中、夜も交代で火の番をする=23日午前2時半 |
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校庭の脇にある窯から煙が上がっています。22日から3日3晩つづきます。 交代で火の番をするのは伊那市伊那小学校の6年明組(36人)の児童たち。みんなで2カ月半かけて作った窯で炭焼きに取り組んでいます。 火をたき始めてから14時間がった22日午後11時。宮島実季さん(12)は担任の小林寿英先生(24)の顔を見ながら、「鼻の穴から煙が出てる」。「これは湯気だよ。おまえたちの鼻からだって出るぞ」。氷点下の冷え込みの中、児童たちは先生と楽しそうに炭焼きを続けていました。 明組が炭焼きを始めたのは4年生のとき。クラスみんなでバーベキューをした際、所沢健太君(12)が「自分たちで炭を作ってみたい」と提案したのがきっかけとなりました。 どうやったらいいのか、本やインターネットで調べました。そして、ドラム缶を使っての挑戦が始まりました。熱を送り込む穴を開けたドラム缶を横にし、半分まで地中に埋めます。その上に土を盛り、煙突も取り付けました。県の職員が指導してくれました。 ドラム缶による挑戦は4、5年生のときにそれぞれ2回。最初は、炭になるはずの木が灰になってしまいました。窯を熱する速さを調整したり、土の盛り方を工夫するなど工夫を重ねました。それでも、焼き上がった炭はもろく、表面を削るとぼろぼろと崩れました。 そんな中、炭焼き職人が作った炭を見る機会が今年3月にありました。その炭は真っ白でカチカチ。炭と炭をぶつけると「キーン」。金属のような澄んだ音を聞いた児童たちは「こんな炭を作りたい」。新たな挑戦が始まります。 修学旅行で4月に上京すると、全国燃料協会の事務局に足を運びました。▽窯の温度を1000−2000度の高温にする▽ドラム缶の鉄は約800度で溶けてしまう。土の窯がいい−とアドバイスをもらいました。 10月上旬、長谷村杉島の炭焼き職人、伊東修さん(76)の指導で本格的な窯作りに着手しました。深さ約1メートル、幅約1・5メートル、長さ約3メートルの穴を掘り、耐火れんがを積みます。天井はコンクリートで固めました。炭の原料は伊那市の天竜川河川敷から切ってきたニセアカシア。直径約10センチ、長さ約1メートルの丸太を約140本入れました。 22日に火が入ると、女子がのこぎりで切ったまきを、男子がくべます。伊藤昭太郎君(11)は「細いまきを持ってきて」「そろそろ太いまきだな」などと指示。 昼間は2人1組で30分交代、夜は3人1組6時間交代で続けます。1時間おきに温度を測ったり、煙の色や臭いも記録。煙の色が青くなったら煙突をふさぎ、蒸し焼きにします。 宮島さんは「いい炭ができればいいけど、最初からは多分無理。試行錯誤を繰り返していい炭を作りたいです」。 小林先生は「大変なことがたくさんあったけれど、クラスのみんなが話し合って乗り越えてきた。その自信を胸に卒業してほしい」と話していました。 焼き上がった炭は、来年1月9日に窯から出す予定です。
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![]() 2カ月半かけて作った窯で、炭を焼き始めた伊那小学校6年明組の児童たち=22日午前9時ごろ |
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