TOP2017年09月松本城、100人床磨き 国宝の価値実感
国宝松本城天守で床磨きをする市民ボランティア

 松本市の国宝松本城で13日、企業や市民グループなどのボランティア約100人が、天守と辰巳附櫓(たつみつけやぐら)の床を磨いた。地元の国宝を身近に感じてもらおうと、1986(昭和61)年から30年余にわたって続く取り組み。参加者はクルミと米ぬかを布で包んだ「たんぽ」を手に、木の床を磨き上げた。

 企業やグループごとに天守と櫓の各階に分かれて開始。会話しながら20分ほど作業をした。24人が参加した長野LP協会松本支部青年部の種山基弘さん(41)=安曇野市=は「顔を近づけて磨くと床の傷がよく見えた。城の長い歴史を感じた」と話していた。

 松本城の世界遺産登録を目指す運動の一環で、17日には専門家を招いたシンポジウム「世界遺産と天守」が、同市のまつもと市民芸術館で開かれる予定。城の保全活動などに取り組む松本古城会事務局長で、床磨きに10年以上参加しているという丸山貞寿さん(72)=松本市=は「世界にも松本城の価値が伝わってほしい」と話していた。

2017年9月14日掲載