TOP2017年10月松本城と地震、関連知る展示 過去の被害や城の構法紹介
江戸時代に起きた地震の被害を紹介するパネル展示

 松本市の国宝松本城と地震をテーマにしたパネル展が、松本城太鼓門櫓(やぐら)で開かれている。松本城は近年の耐震診断で、震度6強から7の地震が起きると、天守の一部で倒壊の危険性があると判定され、耐震対策の検討が始まったばかり。こうした中、江戸時代から現代までに起きた地震の被害や、城を支える伝統構法を紹介している。

 江戸時代後期の安政東海地震(1854年)で、天守や太鼓門などが「大破」したと記された文書を紹介。2011年6月に市内で震度5強を観測した地震で、乾小天守(いぬいこてんしゅ)の内壁などにひびが入った写真も並べた。

 天守などを支える伝統的な木組みの模型も展示。1950~55年の「昭和の大修理」で基礎部分に鉄筋を埋め込んだ様子や、近年の耐震診断のために実施したボーリング調査の写真も展示した。

 11月5日まで。無料。松本城管理事務所の菅沼加那学芸員は「松本城は度重なる修理で地震を乗り越えてきた。災害に備えるため、今後もさらに対策が必要なことを知ってほしい」としている。

2017年10月26日掲載