TOP2018年04月松本城公園、将来像探る 市教委 まとめの討論・講演
松本城公園の在り方を話し合ったパネル討論

 松本市の松本城公園の在り方を考えるシンポジウムが15日、同市のMウイングで開かれた。同公園で民間グループが続けてきたビールを楽しむ催しが昨年、公園利用に関する市教育委員会の内規改正を根拠に自粛に追い込まれた問題をきっかけに、市教委が2月から開いてきた学習講座のまとめとして企画。パネル討論や基調講演があり、地域住民ら約60人が耳を傾けた。

 パネル討論で信州大(松本市)経法学部の武者忠彦准教授は「未来に松本城をどう引き継いでいくか、時間軸を広げて考えるきっかけになる」と松本城の歴史を学ぶ重要性を強調。同公園内の閉じた議論ではなく「中心市街地とどうつながるかという議論も大事」と問題提起した。

 市松本城管理事務所の後藤芳孝研究専門員は、同公園の保全活用を行政内部の議論にとどめずに「市民の英知を結集していく必要がある」と指摘。基調講演した首都大学東京の岡村祐准教授は、東京都大田区の町工場でものづくり体験をしたり職人と交流したりする催しが人気を集めていると紹介し、「イベントには地域の価値や魅力を発信する力がある」と述べた。

 参加した信州大人文学部4年の田村あかねさん(22)は卒業論文で松本城をテーマにする予定といい、「地域にとても愛されているお城。興味深い議論だった」と話していた。

2018年4月16日掲載