TOP2018年04月松本城に「要塞的な役割」 土塁の斜面下にとがったくい列 三の丸跡発掘 水路跡付近で発見

 松本市教育委員会が松本城の三の丸跡で進めている発掘調査で、外堀とさらに外側の「総堀」をつなぐ水路跡付近に木製のくい列が24日までに見つかった。先がとがった形状から外敵を阻む目的で設置したとみられ、市教委は築城された戦乱の時代に設けられたと推測。総堀周辺では他にもくいが見つかっている地点が複数あり、市教委は「松本城に要塞(ようさい)的な役割があったと分かる」としている。

 水路跡付近で発見されたくいは70本余で、昨年11月に水路脇で見つかった土塁の斜面下部に、堀に沿って並ぶように打ち込まれていた。くいは上部がとがっているものと、とがっていないものが混在しており、侵入を防ぐ防御用と土留め用があるとみられる。市教委はくいの埋まっている部分の深さを調べるほか、年代も特定していくという。

 今回くいが見つかった場所の約200メートル南にある西総堀土塁公園にある土塁にも、くい列が見つかっている。

 松本城は1590年代に天守や門、堀などが整備されたとの記録が残る。市教委文化財課の竹内靖長さんは「豊臣側が対徳川の基地となることを見据えて築城した」と解説。「戦闘に備えた戦乱の時代の城ならではの特徴が松本城にあったことを示す手掛かりになる」と期待している。調査が進めば現地説明会を開くことも検討するという。

2018年4月25日掲載