TOP2018年06月松本城ビアフェス、2年ぶりに復活へ 9月14~17日 「史跡の品格」巡り市教委が昨年自粛要請

 2014年から松本市の松本城公園で開かれてきたものの、市教委が定めた同公園管理の内規によって昨年は中止になった「ビアフェス信州クラフトビールフェスティバルin松本」について、企業経営者などでつくる実行委員会は28日、今年は9月14~17日に開催すると発表した。市教委は昨年、内規に基づき自粛を要請して中止が決まった後、「適切な表現でなく誤解を生じさせた」として内規を廃止。松本城管理事務所は「今年は内規がなく、遺構を守る点で問題なかったため許可した」としている。

 市教委は昨年3月、内規の「史跡松本城の品格にふさわしくないと判断する行為は認めない」などとする項目に「飲酒や酒類販売を伴うイベント」は「自粛を要請する」との項目を追加。ただ、既に許可してきた飲酒や酒類販売を伴うイベントについては、外堀や道路など城周辺の整備によって「適切な開催場所が確保されるまでの間は、これ以上規模が拡大しないよう」との前提が書かれていた。

 市教委は内規を廃止後、公園の在り方を考える学習講座とシンポジウムを開き、市民の意見を聞いた。市議会6月定例会では、公園で市民らがイベントなどを企画する際は「史跡としての価値を損なわないことを大前提に個別に開催計画を確認し、過去の実績や市民の評価を考慮して適切に対応したい」とした。

 ビアフェス実行委企画広報担当の福沢崇浩さん(37)=松本市=は「開催が決まってほっとした。賛否両論ある中での開催になると思うが、街の活性化に寄与し、市外から来た人に満足してもらえるようにしたい」と話している。

 フェスでは松本城保護に尽力した人物の功績を紹介するブースを設け、ビール1杯の売り上げにつき10円を松本城の保存整備に寄付する予定。

2018年6月29日掲載