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「アルピコ自動車学校」に事業譲渡の計画浮上 01月28日(土)

事業譲渡の話が浮上し、新規入校を制限する事態になっているアルピコ自動車学校=松本市元町

 松本、塩尻、岐阜県中津川市の計4カ所で自動車教習所を運営するアルピコグループの「アルピコ自動車学校」が県外企業に事業譲渡される計画が浮上し、これに伴って新規の入校を制限していることが27日、分かった。例年だと教習所に通う高校生や学生が増える年度末を迎え、高校に戸惑いが広がり、受講生の中にも不安の声が聞かれる。

 同校関係者らによると、譲渡先として浮上しているのは東京に本社があり自動車学校を全国展開する企業。この企業は、過去に別の自動車学校を買収した際、従業員の解雇なども実施しており、アルピコ自動車学校の従業員労働組合が反発。同労組は今月半ば、松本駅前で「自動車学校は地域の交通安全の根本を担う役割があり、譲渡を考えるのであれば、地元企業にすべきだ」などと訴えた。

 同校は今月中旬、社員が中信地方の複数の高校に出向き、事業譲渡計画の影響で「新規の入校は困難」などと説明した。88人が昨年12月中旬以降、同校などに入校している松本第一高校(松本市浅間温泉)には今月10日、自動車学校社員が訪問。社員は「既に入校している生徒は3月末までに免許証を取得させたいが、100%約束はできない。新規入校は難しい」と説明したという。

 就職が内定した高校生には、4月の入社前に運転免許証が必要な生徒もいる。松本、塩尻両市内には教習所が計3カ所あるが、いずれもアルピコ自動車学校が運営。このため3カ所の教習所が受け付けていない現状では、岡谷市や安曇野市穂高など、別法人が運営する周辺の教習所に通わなければならない。

 松本第一高では、今のところ生徒から「就職を控えているのに入校できない」という訴えは寄せられていない。しかし、生活指導担当の教員は「これから就職が決まる生徒もいる。短期集中の合宿型教習所への入校を、例外的に認めることを検討したい」と話す。

 グループ持ち株会社のアルピコホールディングス(HD)は事業譲渡について「交渉があるともないとも言えない」としている。ただ、新規入校を制限している点については認める。同HDの三沢洋一取締役は「アルバイトの教官が10人ほど退職したため、需給のバランスが崩れた。高校生は3月までに卒業させたいので、新規入校を制限している。教習所がなくなったり、途中で教習が受けられなくなったりするということはあり得ない」と話している。


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