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もっと聞きたい沖縄の声 長野で基地問題トークセッション

映画や沖縄の基地問題について語り合う仲村監督(左から3人目)と長野市内の学生たち映画や沖縄の基地問題について語り合う仲村監督(左から3人目)と長野市内の学生たち
 沖縄の米軍基地問題を題材にした映画「人魚に会える日。」の上映に合わせ、長野市の大学生グループが28日、監督で沖縄出身の慶応大3年生仲村颯悟(りゅうご)さん(20)とのトークセッションを長野市の長野相生座・ロキシーで開いた。沖縄の基地問題を巡って、同年代同士で語り合った。

 映画は、普天間基地の移設計画が進む架空の街「辺野座」を舞台とし、基地に翻弄(ほんろう)される沖縄の高校生を描く。トークセッションは、信州大(本部・松本市)と清泉女学院大(長野市)の学生6人が企画した。

 仲村さんは映画製作のきっかけについて、大学進学後、周囲の学生が沖縄の「慰霊の日」を話題にもしないことを挙げ、沖縄戦や基地を巡る認識に温度差を感じたと説明。14人の撮影スタッフは全員沖縄出身といい、「僕らにとって基地は政治問題でも国際問題でもなく、日常なんです」と話した。

 企画したメンバーの一人で清泉女学院大2年生の松沢美咲さん(19)は「沖縄には基地反対の人ばかりだと思っていたが、賛成と反対だけでなく、いろいろな立場の人がいると(映画で)初めて知った」と話した。

 「基地は生まれた時からあるし、同じクラスには米兵とのハーフもいた」と仲村さん。一方で米兵による事件や事故も相次ぎ、同年代の間には「何を信じて何を選択すれば良いのか」と、基地問題を巡って戸惑いもあると説明。「そういう状況が東京に伝わってこない」と訴えた。

 松沢さんは終了後、「会場の人に沖縄の『生の声』が伝わったと思う」とし、「もっと沖縄のことを知りたい」と話していた。

(8月29日)

長野県のニュース(8月29日)