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突然の別れ 受け入れきれない 小谷で遺体発見の女児の両親

 北安曇郡小谷村で8月27日に行方不明になり、29日に村内の川で遺体で見つかった松本市笹賀の小学1年生町田莉菜さん(7)の両親が1日、信濃毎日新聞の取材に応じ、当時の状況や現在の心境を語った。突然の娘との別れを受け入れきれない心中を明かし、多くの人が捜索してくれたことに感謝を述べた。

 母親の美保さん(44)が莉菜さんを最後に見たのは27日午前11時半すぎ。小谷村の祖父母宅から30メートルほど離れた公民館に地区の祭りに参加する小学6年生の長男(11)を連れて行く時だった。莉菜さんは居間で携帯ゲームをしており、「行ってくるね」と声を掛けると、「分かった」と返事があった。

 美保さんが5分ほどして戻ると姿がなかった。莉菜さんは「ママの所に行く」と言い残して1人で祖父母宅を出た後で、付近を捜したが、見つからなかった。

 警察からは誤って川に落ちたとみられると説明を受けた。ただ、莉菜さんは慎重な性格で知らない場所に1人で出歩くことはなかったといい、両親は「夢中で歩いていたのか…。分からないことだらけ」と話した。父親の修一さん(46)は「捜索中にリスを見た。動物を追い掛けたようなことがあったのかもしれない」とも推測した。

 莉菜さんが姫川と横川の合流点付近で見つかったのは29日午前10時50分ごろ。祖父母宅で知らせを受けた両親は、駆け付けた大町市内の病院で莉菜さんと対面し、「悲しいなんて、ひと言では表せず、現実なのかも分からなかった」。

 両親は莉菜さんを「明るく、動物好きで笑い袋みたいによく笑う子だった」といい、美保さんは突然の別れを「(受け入れる思いと受け入れられない思いが)まだ半々くらいで揺れている」。修一さんは「結果はだめだったが、大雨が降る前に見つかって帰ってこられた。やぶの中や急な斜面も捜索してくれた多くの方々に本当に感謝している」と話した。

(9月2日)

長野県のニュース(9月2日)