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県内の交通事故死、今年はハイペース

 県内の交通事故による死者は、今年1月1日から9月1日までに昨年同期比45人増の85人に上っている。県警交通企画課によると、死者のうち65歳以上の高齢者は41人(前年同期比17人増)で、歩行中に事故に遭うケースが多い。またオートバイによる事故も目立つ傾向で、県警は事故防止に向けて注意を呼び掛けている。

 県警は事故発生から24時間以内の死者数をまとめている。1月15日に北佐久郡軽井沢町で起きたバス事故による死者(1月18日死亡の1人を除く14人)を含めなくても、年間で69人だった昨年を既に上回った。

 長野市若槻団地の市道では8月20日午前9時ごろ、横断歩道のない道路を歩いて横断していた近くの無職女性(86)が、20代男性の乗用車にはねられて死亡した。

 31日には市や県警、地域住民らが事故現場を確認する現地診断を行った。現場は見通しのいい緩やかなカーブ。現地診断に参加した住民男性は「地区には高齢者も多く住むが、市道は交通量が多く、スピードを落とさないまま通過していく車もある」と心配した。

 65歳以上の死者のうち、歩行中に車にはねられたのは18人(43・9%)で最多。次いで運転中の単独事故が16人(39・0%)、車同士の衝突が7人(17・1%)だった。

 死者数が増加する状況を踏まえ、県警は7月から高齢者が参加する地区の集まりなどに警察官が出向き、地域内で事故が多い場所や、反射材の有効性を説明している。同課は「高齢者の主な行動範囲となる自宅周辺は、慣れているために危険意識が低い可能性がある。地域の事故例など具体的な話をすることで事故防止効果を高めたい」としている。

 また、今年は二輪車の事故も前年同期比10人増の14人となっている。8月27日には塩尻市の長野道で男性が、28日にはツーリング中だった男性が東筑摩郡筑北村の県道で死亡する事故が相次いだ。

 同課は、秋の行楽期になると県内でツーリングを楽しむ人が増えるため、人気コースを中心に速度の出し過ぎなどに注意を呼び掛ける方針だ。

(9月3日)

長野県のニュース(9月3日)