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御嶽山不明者を再捜索 被災者家族会、ドローンで

再捜索でドローンを飛ばす操縦士ら=3日午前11時51分、御嶽山の黒沢口登山道再捜索でドローンを飛ばす操縦士ら=3日午前11時51分、御嶽山の黒沢口登山道
 2014年9月27日に起きた御嶽山噴火災害の被災者家族らによる「山びこの会」は3日、小型無人機「ドローン」を使って行方不明者5人を再捜索した。王滝頂上から山頂・剣ケ峰までの「八丁ダルミ」の東側の谷筋にドローンを飛ばし、写真や動画を撮った。今後撮影データを解析し、行方不明者が身に着けていた物など手掛かりの発見を目指す。

 現地での捜索は、県災害対策本部による大規模捜索が昨夏に終結してから約1年1カ月ぶり。会独自の捜索は初めて。撮影範囲は、会の調査で複数の行方不明者が逃げ込んだ可能性があるエリア。

 山びこの会の遺族や行方不明者の家族、協力する地元の強力(ごうりき)、調査を受託したドローン製造販売会社「サイトテック」(東京)の関係者ら10人が入山した。

 木曽郡木曽町三岳の石室山荘(9合目)手前の標高約2700メートル地点の発着点は、視界に恵まれたが、風速10メートルほどの強風が時折吹く悪条件。ドローンは計6回飛ばし、数百枚の画像と約40分間の動画を撮影した。今後、同社が詳しく分析する。

 捜索費は、山びこの会への寄付金を充てた。会事務局代表のシャーロック英子さん(57)=東京都目黒区=は「さまざまな課題を乗り越え、終えることができた。何らかの良い報告を行方不明者家族にできるのでは、という希望を持っている」とした。今季中に、ほかのエリアでもドローンによる捜索を検討する考えも示した。

 噴火では山頂部にいた登山者58人が亡くなっている。

(9月4日)

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