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小木曽の伝統芸能後世に 木祖地元自治協近く保存会発足

地元の野外音楽堂で、録音や動画撮影のために歌や踊りを披露する小木曽民謡保存会の会員たち地元の野外音楽堂で、録音や動画撮影のために歌や踊りを披露する小木曽民謡保存会の会員たち
 木曽郡木祖村小木曽に伝わる民謡や獅子舞などの伝統芸能を後世に伝えていこうと、地元の小木曽地域自治協議会は近く保存会を発足させる。4日は手始めに、地元のこだまの森野外音楽堂で民謡や獅子舞、三番叟(さんばそう)を録音し、動画を撮影した。高齢化が進む中、住民らは芸能を記録し、担い手を増やすのに役立てたいと張り切っている。

 この日は35人が参加。三番叟のはやし、獅子舞、民謡の順に録音、撮影した。民謡は、歌い手2人と合いの手1人、踊り手5人の計8人がステージに上がり、小木曽甚句や小木曽追分など6曲を披露。途中、「疲れて、歌の出だしを忘れちゃった」などと和やかな雰囲気の中、約3時間半かけて全体の収録を終えた。小木曽民謡保存会の五月日(ごがつひ)節子会長(77)は「本格的な収録でみんな緊張していたが、いい音が残せたと思う」と満足していた。

 民謡保存会の会員は60〜80代の13人。会員は多い時には30人を超え、三味線や太鼓が得意な人もいたが、今は歌声だけに合わせて踊っている。他の伝統芸能でも担い手は減っているため、小木曽諏訪神社の例大祭の獅子舞や、みこし担ぎ、小学生による三番叟なども含めた保存会を設けることにした。録音は、環境保全などのNPO法人理事を務める久保畠賢一さん(63)=薮原=が自前の機材で担当した。

 今回の録音を基にCDを作り、地区(約350戸)に全戸配布して関心を高め、新たな担い手を発掘したい考え。同自治協議会長の田上芳朗さん(64)は「小木曽の芸能をきちんと残していきたい」と意欲を見せた。

(9月5日)

長野県のニュース(9月5日)