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ミゾゴイまた会えた 上小で2年ぶり確認

樹上の巣で首を伸ばすミゾゴイのひな(柳沢盛一さん撮影)=8月7日樹上の巣で首を伸ばすミゾゴイのひな(柳沢盛一さん撮影)=8月7日
 日本野鳥の会特別会員で長野支部所属の柳沢盛一(もりかず)さん(69)=上田市=が、絶滅危惧種のサギ科の渡り鳥ミゾゴイが上田市内の山林で繁殖している様子を確認し、写真に収めた。県内で見つかるのは珍しく、同支部によると、上田小県地域での確認は2014年8月に次いで2度目。

 柳沢さんは5月、市内の山林で「フクロウのようなちょっと気味の悪い鳴き声」を聞き、ケヤキの樹上に小枝で作られた巣とミゾゴイの親鳥1羽を見つけた。7月には近くのキジバトの鳴き声に反応し、首から頭部にかけての羽毛を逆立てて周囲を威嚇する様子を確認。同17日には白っぽい産毛が生えたひな3羽を見つけ、警戒するように首を真っすぐに伸ばす姿もあった。8月16日には巣が空になっており、巣立ったとみられる。

 ミゾゴイは、「ボーッ」と繰り返す鳴き声が特徴。8月上旬に現地で観察した日本野鳥の会長野支部の小林富夫支部長(72)=長野市=は「県内ではほとんど見られない鳥。ミゾゴイが好む里山の環境を維持し、騒ぎ立てずにそっとしておくことが大事」と指摘する。

 ミゾゴイは国内で繁殖し、フィリピンなどに渡って越冬。環境省のレッドリストで絶滅の危険が増している絶滅危惧2類に指定されている。上田市では14年8月、市内の高校生が見つけ、ミミズを食べる様子などを写真に収めている。

 野鳥の観察歴50年以上の柳沢さんは、ミゾゴイを10年ほど前に初めて見てから今回が2度目。「たまたま見つかったのは運が良かった。成長して戻ってきてほしい」と願っている。

(9月6日)

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