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県発注工事落札率92・7% 一般入札後初、全国上回る

 県は8日に県庁で開いた県契約審議会で、2015年度に県が発注した建設工事の落札率が92・7%に上り、全国平均の92・1%を上回ったと明らかにした。03年に入札の透明性確保や談合防止のため、発注者が事前に参加企業を決める「指名競争入札」から、不特定多数の企業が参加できる「一般競争入札」に切り替えて以降、県の建設工事の落札率が全国平均を上回るのは初めて。

 入札価格が下回ると失格になる「失格基準価格」を15年度に引き上げたことが影響したとみられる。

 県技術管理室によると、県発注の建設工事の落札率は、全国平均と同率だった09年度を除き、全国平均を下回っていた。一般競争入札の導入が早く、他県よりも業者間の競争があったことが、これまで落札率が低かった要因とみられる。

 一般競争入札への切り替えで県発注工事の落札率は下がったが、赤字での落札など業者の経営悪化にもつながったとされる。県は不当に安い価格による受注を防ぐため、失格基準価格を段階的に引き上げ、15年度には「予定価格の87・5〜90%」から「同87・5〜92・5%」に変更した。

 審議会では、委員からは、落札率が低い方が県民負担を抑えられるといった意見の一方、業者の経営安定や担い手確保といった観点から、落札率向上に期待する声もあった。

 一方、調査、設計、測量などの「委託業務」の15年度の落札率は84・8%で、全国平均(88・2%)を下回った。県は本年度から、委託業務の失格基準価格を従来の「予定価格の80〜85%」から「同85〜90%」に引き上げた。その結果、6月末までの落札率は89・4%になったとした。

 来年度以降の県発注工事の入札参加資格に関し、短時間正社員制度など多様な働き方を導入した企業を県が認める「職場いきいきアドバンスカンパニー」の認証を受けた企業に対し、加点することを決めた。

(9月9日)

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