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職員服額、総額4700万円に 佐久浅間農協60件余被害確認

支所職員による着服が4700万円余に上ると判明した佐久浅間農協の本所=8日、佐久市猿久保支所職員による着服が4700万円余に上ると判明した佐久浅間農協の本所=8日、佐久市猿久保
 佐久浅間農協(本所・佐久市)の40代の女性職員が客の定期貯金を不正に解約して計約1443万円を着服したとされる問題で、着服総額が4700万円余に上ることが8日、同農協関係者への取材で分かった。同農協は本人に確認をした上で、近く公表する。刑事告訴も検討している。

 同農協は7月、女性職員が2013年12月から今年6月にかけて、勤務していた佐久町中央支所(南佐久郡佐久穂町)と野沢支所(佐久市)で貯金通帳や解約申込書を不正に偽造し8人15件の定期貯金を解約し着服した、と発表していた。

 同農協関係者によると、その後の調査で、女性職員が07年5月から同様の手口で着服を繰り返していたことが分かり、これまで判明した分も含め、23人で60件余の被害を確認したという。

 女性職員は発覚後、自宅待機となっており、同農協は、近く面談し、調査結果を最終的に確認。その後、賞罰委員会で女性職員の処分を決め、公表するとともに組合員に向けて調査結果などを知らせる文書を発送する。

 同農協では、06〜12年に3人の職員による総額1億3千万円を超える着服が発覚。県が12年に内部管理態勢の充実・強化を求める業務改善命令を出す事態になった。女性職員は、県の命令が出る以前から着服を始め、命令後も着服を繰り返していたことになる。

 井出健組合長は「組合員、利用者、JAグループにご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っている」と陳謝。不祥事が繰り返されたことについて「今までの対策は不完全で、職員に行き届いていなかった。今後は研修後の理解をチェックするなどしたい」としている。

(9月9日)

長野県のニュース(9月9日)