長野県のニュース

ICカード売上金着服 長電バス元運転手を懲戒解雇

 長電バス(長野市)に勤務していた男性運転手が長野市などの路線バス運賃を自動精算できるICカード「KURURU(くるる)」の売上金など約218万円を着服し、3月に懲戒解雇されていたことが8日、分かった。同社は「信頼を損ねて申し訳ない。再発防止に取り組んでいきたい」としている。

 同社によると、ICカードは乗客があらかじめ入金し、降車時に読み取り機にかざし運賃を支払うことができる。

 バス車内で入金する場合は、乗客が運転手に現金を渡し、運転手が会社から貸与されている「乗務員カード」と、読み取り機を使って乗客のICカードに同額を入金する。

 元運転手は昨年5月ごろ同社に「乗務員カードを紛失した」などと言って新しいカードを入手。乗客のICカードには元の乗務員カードを使って入金し、会社には新しいカードを使って売上がないように見せ掛けて報告し、乗客から預かった現金を着服していた。

 また、自身で乗客用のICカードを購入し、不正な入金手続きをした後、ICカードを解約して現金を払い戻し、着服していたことも分かったという。

 社内調査で今年3月に発覚。元運転手は「借金があった」などと話したという。

 同社は着服発覚後、カードや売上金の管理を徹底するなど再発防止策に取り組んでいると説明。一方、警察へは告訴せず、事実関係の公表もしていなかった。同社は8日、取材に「元運転手には損害賠償を請求し、返済が始まっている。告訴などをして元運転手が現在の仕事を続けられなくなった場合、返済が滞る可能性があった」とした。

(9月9日)

長野県のニュース(9月9日)