長野県のニュース

鷹匠育て城下町文化発信 松本市、旧町名にちなみ計画

 「鷹(たか)狩り」の文化に触れて、城下町の歴史に思いをはせて―。松本市は、国宝松本城の北西に残る旧町名「鷹匠(たかじょう)町」にちなみ、タカを操る「鷹匠」の育成に乗り出す。かつて鷹匠役の武士が住んだ鷹匠町は、現在は住宅街となり面影はないが、鷹狩りの文化を復活させることで、市民や観光客に城下町の歴史を知ってもらうきっかけにする。

 松本城管理事務所などによると、鷹匠町は松本城の総堀(惣堀)のすぐ外側に位置し、現在の開智1丁目にあった。松本藩主から鷹匠の役目を命じられた武士の邸宅が並んでいたとされる。松本藩が江戸中期にまとめた「信府統記(しんぷとうき)」には、「鷹匠町東西百三間余」(1間は約1・8メートル)との記述もある。

 市は「松本城を中心にしたまちづくり」を掲げて、南・西外堀復元などハード事業を進めている。一方、城下町の歴史と文化を伝える旧町名を生かしたソフト事業の位置付けで、鷹匠の育成を計画。育成プログラムを手掛ける団体の協力を得て、2021年度ごろまでに育てる計画だ。

 タカを飼い、育てる場をどこに設けるかや、人材をどう集めるかといった具体的な育成計画は今後詰める。松本城の関連イベントなどで鷹狩りを披露してもらうため、市職員の立場で育てることも検討する。関連事業として来年秋か冬に、市外の鷹匠に技を披露してもらう観光イベントも企画する。市は「旧町名を生かし、市民や観光客が武家や城下町の文化に触れるきっかけをつくりたい」(シティプロモーション担当)としている。

(9月9日)

長野県のニュース(9月9日)