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案内役はペッパー 県内企業、人型ロボット活用広がり

信栄食品が「営業部長」として導入したペッパー=松本市信栄食品が「営業部長」として導入したペッパー=松本市
 ソフトバンクグループの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を導入する県内企業が増えている。接客補助や商品PRに活用。目新しさで、話題づくりを狙う。システム会社は、導入企業から本体を動かすのに必要なアプリの開発を受注し、波及効果も出ている。

 「あなたにぴったりなギョーザを、僕がずばりご紹介します」。冷凍ギョーザ製造の信栄食品(松本市)の本社工場に隣接する直売店では8月から、ペッパー1体が接客補助に活躍している。「営業部長のペッパーです」と音声で名乗り、来店客が近づくと手ぶりを交えて話し始める。客がタッチパネルに触れるのに応じて、商品を提案したり、会社を案内したりする。

 OEM(相手先ブランドの生産)中心の同社は、展示会や商談会で自社をPRする一助になると考え、昨年12月にペッパーを購入。独自のアプリ開発はシステム開発のロゴス(長野市)に委託した。7月下旬に大阪府で開かれた展示会に初めて持ち込んだところ、目新しさが受け、来場者の注目を集めたという。

 共和観光(松本市)も1体を購入し、経営する複数のパチンコ店を巡回させ、ロビーなどに置いている。長野市のJR長野駅近くで運営するホテルでも活用できるよう検討中だ。担当者は「インバウンド対応など、ペッパーを通じた接客サービスも実現したい」と話す。八十二銀行(長野市)は2体を導入し、店舗で接客。同行は「業務の説明や処理などへの進化を検討したい」(企画部)としている。

 電算(長野市)は2体を技術開発部に「配属」し、採用活動で学生に事業を紹介。地域の小中学校の訪問事業も担い、児童生徒がITを体験する手助けをしている。ペッパーを動かすためのプログラミング体験も実施。導入企業からアプリ開発も受託し、「引き合いが続いている」(経営企画部)という。

 ロゴスは、高齢者がレクリエーションを楽しむ介護施設向けのアプリ「まいにちロボレク」を開発。6月にソフトバンクが始めたサービス販売サイト「ロボアプリマーケット」に登録し、これまでに8事業者に販売した。ロボット開発事業の人員も順次増やしており、若林秀幸社長は「独自アプリを強化し、将来は事業の柱にしたい」と話した。

(9月10日)

長野県のニュース(9月10日)