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慰霊碑建立へ実行委 御嶽山噴火 木曽町・王滝村10月設立

 2014年9月27日の御嶽山噴火災害の犠牲者を悼むため、木曽郡木曽町と王滝村が10月中に慰霊碑の建立実行委員会を設けることが9日、分かった。遺族にもメンバーになってほしいと求める方針。まず山麓に設置する方向で場所や規模などを決め、噴火から丸3年となる来年9月27日までの完成を目指す。

 木曽町は9日開会した町議会9月定例会に提出した一般会計補正予算案に、遺族がメンバーとなった場合の旅費など関連経費27万円を盛った。

 町によると、建立実行委は両町村の職員、山小屋関係者、観光団体の代表ら十数人の規模を想定。通年参拝できる山麓側に設け、将来、山頂部の入山規制が解除されたら、犠牲者の多かった山頂付近にも建てる考えだ。

 山麓の慰霊碑の箇所数も検討する。遺族の多くは御嶽山から遠い場所に住んでおり、委員会に毎回参加してもらうか、節目で参加するのかは、遺族側の希望を聞くという。

 原久仁男木曽町長は「遺族の気持ちを思うと、一日も早く建てたい」。瀬戸普王滝村長も「遺族の意向を聞きながら、手順を踏んで進めていきたい」と話した。

 御嶽山の噴火災害の被災者家族らによる「山びこの会」は、慰霊碑建立を要望してきた。事務局代表のシャーロック英子さん(57)=東京都目黒区=は「遺族の意見も踏まえた形で具体化することで一歩進んだと感じる。ありがたい」と感謝した。

 シャーロックさんは、1985年に起きた日航ジャンボ機墜落事故の遺族と交流を重ねており、墜落現場の麓にある「慰霊の園」(群馬県上野村)を訪れている。そうした事例も参考に「遺族が集ったり、災害の教訓を伝えたりする場になるよう、遺族側もしっかり考えていきたい」と話している。

(9月10日)

長野県のニュース(9月10日)