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「子供神輿」児童50人集結 野沢温泉

みこしを担いで温泉街を練り歩く野沢温泉小学校の児童=9日みこしを担いで温泉街を練り歩く野沢温泉小学校の児童=9日
 下高井郡野沢温泉村の野沢温泉小学校の子どもたちが、みこしを担いで温泉街を練り歩く「子供神輿(みこし)」が9日、行われた。少子化による担ぎ手不足で存続が危ぶまれた子供神輿。伝統を守り、残そう―と、一昨年からは女性たちが一緒に担いでもり立て、今年は児童が総合的な学習の時間で地域の祭りについて学んだ。この日は3〜6年の50人が担ぎ、温泉街はにぎわいに包まれた。

 この日まで2日間開いた湯沢神社例祭の催しの一つ。みこしの重さは約100キロあり、そろいの法被姿の子どもたちは「わっしょい」「わっしょい」と威勢のいい掛け声で出発した。自営業や旅館のおかみなど20〜50代の女性21人も参加。子どもたちと交代しながら、2時間余りを練り歩いた。

 子どものみこしは1955(昭和30)年ごろに始まったとされ、当時は30〜40人ほどが担いだという。だが、子どもの減少で、近年は大人が手伝って巡行していた。2014年の応募は12人にとどまり、危機感を抱いた村の女性たちがこの年から「女神輿」として手伝った。みこしを担ぐ母親の姿に影響を受けた子どももおり、昨年は33人に増えた。

 学校側も地域学習に力を入れた。総合的な学習の時間を利用し、4年生は湯沢神社の氏子総代らに祭りの歴史などを学び、理解を深めてきた。今回参加した50人のうち、4年生は32人を占めた。

 4年の富井菜々美さん(10)は、14、15年に女神輿に参加した母親の富久美さん(38)の姿に刺激を受け、昨年から参加している。菜々美さんは「多くの友達と担ぐことができて、楽しかった。来年もやりたい」と笑顔を見せた。菜々美さんの巡行を見守った富久美さんは「子どもの元気は一番の地域活性化。多くの子どもが集まり、良かった」と話していた。

 湯沢神社例祭では8日夜に灯籠行列があり、てんぐの面を着けた猿田彦命(さるたひこのみこと)や烏帽子(えぼし)をかぶった子どもたちの舞が披露され、大勢の見物客が見守った。

(9月10日)

長野県のニュース(9月10日)