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ミマキ、東京五輪へ照準 屋外看板・広告需要取り込み

ミマキエンジニアリングの純正資材を使った屋外広告看板のイメージ。東京五輪に向け、印刷資材に5年間の品質保証を設定するミマキエンジニアリングの純正資材を使った屋外広告看板のイメージ。東京五輪に向け、印刷資材に5年間の品質保証を設定する
 ミマキエンジニアリング(東御市)は、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた屋外看板・広告の新設、更新需要の取り込みを本格化する。今月末に販売する自社製インクジェットプリンター用の純正資材に、五輪後を想定した長期5年の印刷品質保証サービスを新設。プリンター本体の需要も次第に高まるとみて営業を強化する。

 自社初の5年間保証を導入するのは、広告・看板向け印刷資材の塩ビフィルムとラミネートフィルム。屋外の長期耐候性は実証済みだが、ミマキのプリンターを使って指定の条件で印刷した場合、施工5年以内なら不具合の改修に必要な資材とインクを同社が無償提供する。

 ミマキを含め、これまで業界には同様の条件で3年保証のサービスはあった。池田和明社長は「今から施工しても五輪・パラリンピック開催年の20年までは確実に大丈夫ですと品質と保証の両面でアピールしたい」と狙いを話す。

 首都圏では、日本語の文字が読めない訪日外国人にも分かりやすいよう、地下鉄や私鉄駅を番号化し、ホテル、銀行などをマークで案内する取り組みが始まりつつある。訪日客の増加と五輪・パラリンピック開催を踏まえ、池田社長は「公共空間のサイン(表示)の更新が加速していく。広告・看板需要に追い風」と見通す。

 国土交通省は五輪開催ムードを高めるため、来年10月ごろに「東京五輪特別仕様ナンバープレート」を交付する計画で、関係した印刷が見込まれる。凹凸のある点字看板の需要も高まり、インクやプリンターを関連業者に売り込む好機とみる。

 商品化を目指す3D(3次元)プリンターでは、紫外線を照射してインクを固める技術を生かし、一般的な機種の約2倍の1千万色を表現できる装置を開発。既に有料の造形サービスを始めている。池田社長は「五輪に合わせて個性的な看板で世界に名前を売りたい企業は多い」とし、3Dプリンターを生かした立体的な看板制作やプリンターの導入を積極的に提案していく考えだ。

(9月13日)

長野県のニュース(9月13日)