長野県のニュース

鈴ケ沢なすの魅力語る 阿南に都内料亭の料理長招き交流会

料亭で出している鈴ケ沢なすの料理を振る舞った中山料理長料亭で出している鈴ケ沢なすの料理を振る舞った中山料理長
 長野県下伊那郡阿南町和合で伝統野菜を栽培している「和合元気なむらづくり協議会南信州おひとよし倶楽部(くらぶ)」は11日、地元の伝統野菜「鈴ケ沢なす」を使っている東京都港区の料亭「懐石牡丹(ぼたん)」の中山達也料理長(63)を招いた交流会を和合の林松寺で開いた。生産者など町内外から約40人が参加。中山料理長が腕を振るい、鈴ケ沢なすの魅力を語った。

 おひとよし倶楽部メンバーの農家は10年前から、鈴ケ沢なすなど和合の伝統野菜を栽培しているが、取引先との交流会は初めて。中山料理長は4年前に鈴ケ沢なすに出合い、旬の9月には毎日、コース料理の主役級として用いている。中山料理長は「これまで全国のいろいろなナスを食べてきたが、グルテンが入っているようなもちもちした食感に驚いた」と話す。

 中山料理長はこの日、料亭で出している4品を振る舞った。肉厚のナスを使ったユズみそ田楽のほか、クルミあえの小鉢は、ナスの甘さや食感を生かした一品。和合鈴ケ沢に嫁いで50年余にわたって鈴ケ沢なすを作り続ける熊谷千里さん(85)は「昔はおかずが少なかったので、みそで味を付けて食べてきた。上品な料理をとてもおいしくいただきました」と話した。

 鈴ケ沢なすを含む伝統野菜など、地域特有の食材を首都圏の料理店に紹介する事業を手掛ける「アイフィス」(東京)担当者の小原愛さん(43)も出席。鈴ケ沢に何度も足を運び、作り手の思いを聞いてきたといい、「ぜひこの料理を和合の人に食べてもらいたかった。東京は大量消費で消費速度も速いが、作っている人たちの生きたストーリーを丁寧に伝えていきたい」と話していた。

(9月13日)

長野県のニュース(9月13日)