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とをしや、調剤ロボ導入 一部の店舗で作業を自動化

とをしや薬局が2店舗に導入したロボット。粉薬を量って、分包する作業を自動化できるとをしや薬局が2店舗に導入したロボット。粉薬を量って、分包する作業を自動化できる
 ドラッグストアチェーンのとをしや薬局(安曇野市)は、調剤部門に最新装置を導入し、調剤作業の自動化に乗り出した。一部の店舗に、粉薬を調合して分包するロボットと錠剤の自動取り出し装置を設置。正確かつ素早く薬を提供するとともに、調剤にかかる薬剤師の負担を減らし、健康相談などの接客に力を入れて集客につなげる。

 同社は中信地方を中心に調剤併設型のドラッグストア19店を運営し、薬剤師を配置。全店で処方箋を受け付ける医療機関は県内外約500カ所に上り、扱う薬の品目も増えている。このため需要の高い薬を中心に、手作業の調剤を自動化しようと機器を試験的に導入。利用客の処方箋データをパソコンで入力し、必要な薬の種類と量を自動的に提供できるようにした。

 ユヤマ(大阪府豊中市)が開発販売する最新の散薬調剤ロボット「DimeRo(ディメロ)」を今年2月に2台購入し、安曇野市の有明店と松本市の1店に設置。ディメロは粉薬を調合して分包する作業を担う。同社によると全国で約170台を出荷。県内では公立病院の導入が1台あるが、民間のドラッグストアや薬局ではとをしや薬局だけという。

 昨年は、タカゾノ(本部・東京)が開発した錠剤の自動ピッキング装置2台を、有明店と塩尻市の1店に導入。装置内に収めた約200種類の薬から、必要な量を1錠ずつ正確に取り出し、利用客ごとにケースにまとめて次々と出てくる仕組みだ。

 有明店では、粉薬と錠剤の両方を部分的に自動化。今後、店内の設置スペースなどを考慮しながら、他の店でも導入していく方向だ。片瀬博幸業務部長は、薬剤師の雇用や研修も積極的に進めるとし、「服薬指導や健康相談といった接客の時間を長く確保し、利用客に役立つ情報を提供していきたい」と話している。

 とをしや薬局の2016年6月期の売上高は109億円。

(9月14日)

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