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樹木墓地 松本市運営へ 「合葬式」の希望増加を受け

松本市が来年度にも「樹木墓地」の運営を始める中山霊園松本市が来年度にも「樹木墓地」の運営を始める中山霊園
 松本市は同市中山にある市営「中山霊園」に、墓標となる1本の木を植え、周辺に遺骨を埋葬する「樹木墓地」を整備し、来年度にも運営を始める。県内でも設置の動きが広がっている合葬式墓地の一つの形態で、市は「自然に返りたいという人の意思を尊重した墓地」(環境保全課)と説明。市によると、県内で公営の樹木墓地設置は初めて。

 現在はマレットゴルフ場として使っている霊園内の一角に整備する。50センチ四方程度の区画を設け、遺骨を骨つぼに入れず1柱ごとに埋葬。故人ごとの墓標は立てず、上に芝生を敷く。800〜千柱分を埋葬できる規模にする方針だ。

 埋葬後、遺骨が土に返るとされる30年後をめどに再整備して新たな受け入れをする。対象は市内に住所、本籍がある人を想定。墓標となる木や使用料は検討中という。

 中山霊園では2012年度に800柱分の遺骨を納められる合葬式墓地を整備した。故人ごとに骨つぼを管理する「個別埋蔵」と、複数の遺骨を一つにまとめて管理する「共同埋蔵」の2種類の納骨方式があり、15年度末までに計579柱分を受け入れた。市によると、合葬式の需要は高まっており、当初想定を上回るペースという。

 合葬式を希望する人が増えている背景には、先祖代々の墓を引き継いでいくという価値観の変化や、子孫に墓の管理の面倒を掛けたくないという人が増えていることなどがあるとみられる。市はこうした状況や、樹木墓地設置を望む市民の声を受け、同様の墓地がある県外施設を視察するなど検討を進めてきた。

(9月15日)

長野県のニュース(9月15日)