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「こしょうみそ」海渡る 小谷の家庭の味 9月から仏へ輸出

地域おこし協力隊員の石川さん(右)と青唐辛子の畑を訪れた金光さん=小谷村地域おこし協力隊員の石川さん(右)と青唐辛子の畑を訪れた金光さん=小谷村
 青唐辛子とみそなどで作る北安曇郡小谷村の調味料「こしょうみそ」が商品化され、フランスの市場で流通している。大阪府の食品加工会社社長の金光哲(あきら)さん(53)が村で出合った家庭の味を広めようと、自ら会社をつくり製造。昨年、日本食を海外に売り出す商談会でフランスの食品商社の目に留まり、今月から本格的に輸出している。

 こしょうみそは、刻んだ青唐辛子に、みそや砂糖、酒を加えて炒めて作る調味料。ご飯のお供にするほか、豆腐に載せたり、お茶漬けに加えたりして味わう。村内の多くの家庭が青唐辛子を畑で栽培しており、それぞれの味付けでこしょうみそを作っている。

 金光さんは20年ほど前、村の友人宅で口にし、「辛いけれどまた食べたくなる味」のとりこになった。6年前に出身地の大阪府で起業し、こしょうみそを商品化。同社の主力商品として売り出した。

 当初は国内の消費者向けに自社ホームページで販売していたが、近年の日本食ブームを背景に欧州の商社にも輸出するようになった。日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する商談会でフランスの商社と知り合い、今年3月に初出荷。本格的に輸入したいとの要望があり、今月から業務用のサイズで販売し始めた。

 村産の青唐辛子を安定的に仕入れるため、今年から村の地域おこし協力隊に生産を依頼している。今年は隊員ら4人が村内の2カ所で約120株を栽培。収量は10月上旬までに約100キロに上る見込みだ。隊員たちは今後、担い手を住民へ広げて生産拡大を図るつもりだ。

 金光さんは13、14日に小谷村を訪れ、山あいにある畑を見て回った。隊員の石川雅宏さん(35)から今季の生育状況を聞いた。金光さんは「小谷のこしょうみその味を多くの人に知ってほしい」と決意を新たにしていた。

 商品は1瓶120グラム入りで650円(税込み)。問い合わせは金光さん(電話06・6720・6036)へ。

(9月15日)

長野県のニュース(9月15日)