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残土「JR、しっかり説明を」 リニア工事で豊丘村長

 JR東海のリニア中央新幹線建設工事に絡み、下伊那郡豊丘村内2カ所の候補地で進める残土処分計画を巡り、14日の村議会一般質問で、村議側が白紙にすべきだ―と村側に求めた。下平喜隆村長は否定的な見解を示した上で、同社が残土の埋め立てに関して詳細設計などを示した段階で「地元住民へのしっかりとした説明を求めたい」と述べた。残土処分候補地の下流域では一部住民から土砂災害への懸念が出ている。

 JR東海は、隣接する同郡大鹿村との間に伊那山地トンネル(15・3キロ)を計画。豊丘村からは3本の作業用トンネルを掘り、本坑(本線トンネル)を掘削する予定。当初3カ所あった村内の残土処分候補地のうち1カ所は、候補地を流れる沢の下流域の住民らが反対し、計画中止となった。

 村によると、残る2カ所の候補地もともに沢筋にあり、最大計約165万立方メートルの残土を埋め立てる計画だ。JRが測量や地質調査を進めている。

 一般質問では、唐沢健議員(共産党)が、埋め立て後の管理について「JRや県は行わないとしている」と問題視。他県の土砂災害の事例などを挙げ「人間のやることの安全性には限界がある」として、埋め立ては中止すべきだとした。

 これに対し、下平村長は「今はどういう形で埋め、どういう問題が起きてくるかも分からない段階」と説明。埋め立ての方法などが明確になってから下流域を含む地元住民に理解を得るようJR側に求めると答弁した。

 豊丘村では、伴野区にある源道地(げんどうじ)の候補地に対して沢筋下流の小園地区住民が反対運動を展開。JRが6月に計画中止を表明した。同社は50万立方メートル以上の残土の埋め立てを計画していた。

(9月15日)

長野県のニュース(9月15日)