長野県のニュース

県補正予算案総額200億円 航空機・酒蔵てこ入れ

 長野県は15日午前の部局長会議で、21日招集の県会9月定例会に提出する総額196億286万円の本年度一般会計補正予算案を決定した。国の経済対策に盛られたインフラ整備の補助事業、地方創生交付金などを活用して84億円余を賄う予定で、航空機システム(装備品)産業や酒蔵業へのてこ入れなどを進める。一方、「観光大県」に向けて県単独事業で観光地へのアクセス道路改修などにも取り組む。特別会計を含めると200億円超の大型補正となる。

 阿部守一知事は部局長会議で「航空機システム拠点の形成、日本酒の競争力強化は意欲的な提案。(国の)交付金をしっかり獲得してもらいたい」とした上で「県民の負託を受けて進める中で1円たりとも無駄にせず、十分な効果が上がるように予算の執行に努めてほしい」と指示した。

 航空産業関連は総額5209万円。耐熱合金や炭素素材など加工が難しい素材を切削する機械で最適な加工方法を見つけ出すための装置を県工業技術総合センター精密・電子技術部門(岡谷市)に導入する。「県航空機産業振興ビジョン」に基づく企業や自治体の取り組みを全国にPRする。

 全国新酒鑑評会で県内の酒蔵による金賞受賞数を増やすため、県酒造組合(長野市)に専門家1人を置き、酒蔵に派遣して助言する事業などに855万円。

 航空機と日本酒の産業振興には、国の地方創生交付金を計3500万円余見込む。

 観光地へ向かう県道の拡幅や歩道設置は県単独事業で、計72カ所9億9900万円を計上した。地域が求める将来像を実現するための社会資本整備「地域戦略推進型公共事業」では、白樺湖の湖周に歩道を整備する事業と、安曇野市のJR大糸線穂高駅前周辺の歩道改修に計9300万円を盛る。

 県森林組合連合会(長野市)が事業主体となり各森林組合に林業経営コンサルタントを派遣し、経営状況を診断し改善指導する事業には98万円。補助金不正受給事件があった大北森林組合(大町市)も対象になる見込み。

 今年1月に中信地方などで雨が樹木などに当たって凍り付く雨氷(うひょう)による倒木で崩落した護岸やのり面の復旧や、2014年11月の県北部の地震復旧などに7億990万円を計上した。

 また、リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事に伴い、工事用大型車両が通る県道松川インター大鹿線の改良工事をJR東海から受託し、来年度分の予算をあらかじめ確保する4億5千万円の債務負担行為を設定した。

 特別会計では、流域下水道事業費に4億8989万円を計上した。

(9月15日)

長野県のニュース(9月15日)