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以前活動の断層発見 14年県北部の地震起こした神城断層

断層の境にクリーム色のピンが打たれた白馬村大出地区の地層。2014年に動いた断層(A)の下に過去の断層(B)が見つかった断層の境にクリーム色のピンが打たれた白馬村大出地区の地層。2014年に動いた断層(A)の下に過去の断層(B)が見つかった
 信州大、岡山大などの研究グループが15日までに、県北部で大きな被害が出た2014年11月22日の地震を起こした神城断層について、北安曇郡白馬村の2カ所で同年より以前に繰り返し活動した断層を見つけた。今後、活動した年代や断層の変位(ずれ)を調べる方針で、14年のような中規模地震がどう繰り返してきたかが分かる可能性があり、発生予測の精度向上につなげたいという。

 研究グループは8日から、活断層があるとみられていた村内の大出地区と北城地区でトレンチ(溝)調査をして確認した。北城地区では長さ約20メートル、深さ約3メートルの溝を掘削したところ、河川の堆積物が垂直方向で約2メートルずれていた。14年には動いておらず、4千〜7千年前以降に活動したとみられている。

 大出地区では長さ約12メートル、深さ約2メートルを掘削したところ、14年の県北部地震で動いた断層の下部に、同年以前で1500年前以降に動いた断層が見つかった。少なくとも2回の地震で垂直方向に約1・5メートル動いたことが分かった。

 14年の地震はマグニチュード(M)6・7だった。神城断層では江戸時代の1714(正徳4)年にも同郡小谷村を中心にM6・3の「大町組地震」が起きたことが古文書で分かっている。研究グループは、今回見つかった断層を詳しく調べ、大町組地震との関係や、両地区で起きた地震の回数などを調べる。

 政府の地震調査研究推進本部が15年4月に公表した糸魚川―静岡構造線断層帯の長期評価では、神城断層を含む北部区間(小谷―明科)では「平均的な活動間隔は千〜2400年程度」としている。

 研究グループの広内大助・信大教育学部教授(変動地形学)は「長期評価は断層の一つの区間全体が動く大地震を想定する。断層が部分的に動く中規模地震と大地震の関連性を明らかにし、M7未満の地震想定を含めた見直しを検討すべきだ」と指摘している。

 北城地区の活断層は16日午前9時〜午後3時と17日午前9時〜午後2時に一般公開する。

(9月16日)

長野県のニュース(9月16日)