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不明者知人、御嶽山8合目へ「早く見つかって」

 御嶽山の王滝口登山道(木曽郡王滝村)の入山規制が一部緩和された17日、一般の登山者9人が8合目まで登った。その中に、2014年9月27日の噴火で行方不明になったままの愛知県刈谷市の大学生野村亮太さん=噴火当時(19)=を知る同市の山田尚一さん(62)の姿があった。犠牲者58人の冥福と、亮太さんら行方不明者5人の発見を祈った。

 山田さんは、野村さんの父敏明さん(56)と40年ほど前から約10年間、市の社会教育活動を一緒に担当したボランティア仲間。亮太さんを4、5歳のころから知っている。規制が一部解除されると知り、是が非でもと知人とやって来た。8合目で線香を上げ、花を手向けた。

 亮太さんが噴火の日に歩いた王滝口登山道で、山田さんは「早く見つかってほしい」という思いを強めた。

 山田さんは御嶽山に学生のころから親しむ。王滝村内の体験型宿泊施設でキャンプのボランティアの経験もあり、噴火直後に有志で「御嶽山復興と王滝村を元気にする会」を発足。昨年開いたコンサートの収益のうち15万円を、被災者家族らによる「山びこの会」に寄付した。

 「山を愛する人たちが早く頂上まで登れるようになることも願っている」と話した。王滝口登山道が24日に9合目まで登れるようになった後にまた訪れるつもりだ。

 17日は、2年前の噴火の日に登山し、生還した駒ケ根市の団体職員の男性(58)も8合目に登った。「亡くなった人の冥福を祈りたかった」と話した。

(9月18日)

長野県のニュース(9月18日)