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敷地内神社の御柱祭、盛大に 下諏訪の企業

弥富神社(左奥)で御柱を建てる社員ら。先端には平林さん(中央)が乗った弥富神社(左奥)で御柱を建てる社員ら。先端には平林さん(中央)が乗った
 小型循環ポンプなど製造の荻原製作所(長野県諏訪郡下諏訪町)は17日、敷地内にある弥富(やとみ)神社の御柱祭をした。木落とし、川越し、建て御柱と春の諏訪大社御柱祭さながらの凝りよう。同社は来年度、工場とともに御神体も伊那市に移す予定で、現在地での御柱祭は最後。子会社も含む社員や家族計約500人が「協力一致」した。ラッパや木やり、掛け声でにぎわった。

 弥富神社は、創業者の故荻原富雄さんが1967(昭和42)年、当時の諏訪大社神職に命名してもらい建立。2010年御柱祭に合わせて建て直した。弥富神社御柱祭は9回目。社員らは14年に、子会社敷地で御柱用材として使う長さ約11メートルのカラマツを選ぶ「仮見立て」をし、準備してきた。

 御柱は、岡谷市境に近い下諏訪町の諏訪湖畔から引いた。午前9時半、祝詞や木やりをする「綱渡りの神事」を行い、曳(えい)行を始めた。砥川では、護岸の斜面で木落としをし、幅約10メートルの川では高奥在人(あると)社長を先頭に入水。社員らは「4月よりは温かい」などと声を掛け合いながら川を越えた。約1・5キロ引き、本社敷地では建て御柱をした。

 川越しで腰まで水に漬かった子会社OGF(岡谷市)社員の佐藤貴美男さん(53)=下諏訪町=は「職場の壁を取り払って一丸となれるのがいい」。建て御柱で先端に乗った荻原製作所の平林邦一さん(54)=諏訪市=は「てっぺんから見えた社屋や皆さんには感謝でいっぱい」。高奥社長は「心を一つにしないと動かない感覚は会社も同じ。この伝統を続けていきたい」と話していた。

(9月18日)

長野県のニュース(9月18日)