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ビジターセンターに火山防災機能付与の報告案

活火山の情報を発信するビジターセンターや人材育成について中間報告書案が示された県火山防災あり方検討会の会合=2日、長野市活火山の情報を発信するビジターセンターや人材育成について中間報告書案が示された県火山防災あり方検討会の会合=2日、長野市
 県が県内4火山(御嶽山、乗鞍岳、焼岳、浅間山)で新設、拡充を目指すビジターセンターを巡り、市町村担当者らでつくる「県火山防災のあり方検討会」は2日、長野市で開いた3回目の会合で、センターに火山防災に関する情報発信の機能を持たせるとする中間報告書案を示した。委員からは、自然を楽しむ「観光」とリスクを伝える「防災」のバランスをどう取るかが難しいといった意見が出た。

 ビジターセンターの活用で、情報発信の対象となる「登山者」と「観光客」それぞれに向けて発信すべき情報を示した。登山者には被災リスクや適切な避難行動を知らせる一方、観光客には火山がもたらす自然環境の豊かさも伝える―とした。

 御嶽山麓で火山の知識や噴火災害を伝承する「御嶽山マイスター(仮称)」制度については、登山者・観光客だけでなく、地域住民への啓発も視野に入れた活動が必要だとし、教育機関との連携など人材確保を課題に挙げた。

 委員からは「火山の負の側面である噴火のリスクは、(火山の恵みなど)地域のストーリーと合わせて伝えるべきだ」との意見が出た。情報発信を担う人材の育成に向けた態勢づくりが必要だといった指摘もあった。

 事務局の県危機管理部は今後、中間報告書をまとめ、意見募集(パブリックコメント)を実施。検討会は来年1月に開く次回会合で、最終案に向けた議論をする。

(11月3日)

長野県のニュース(11月3日)