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「ご神木」お疲れさま 上高地

冬が近づき、ひっそりとした徳沢キャンプ場の一角にある「ご神木」の切り株冬が近づき、ひっそりとした徳沢キャンプ場の一角にある「ご神木」の切り株
 木々の葉が落ち、冬間近を感じさせる北アルプス上高地(長野県松本市安曇)の徳沢キャンプ場。一角に地域の「ご神木」とされるカツラの木がひっそりと立つ。根元から複数の幹が伸びる「株立ち」のうち、倒木の危険があった1本が伐採され、切り株が顔をのぞかせている。

 カツラの木は樹齢250年ほどとみられ、伐採されたのは高さ約15メートル、直径約1メートルの幹。枝の折れた部分から水が入り、内部が腐敗していた。キャンプ場を管理する山小屋「徳沢園」が環境省の許可を得て10月下旬に切り倒した。

 おかみの上條留美子さん(63)は切った幹にそっと手を触れて「本当にお疲れさま、という思い」。にぎわいが去り、人けがなくなったキャンプ場は今月3日に今季の営業を終えた。雪に閉ざされる冬の間、残ったご神木が留守を守る。

(11月9日)

長野県のニュース(11月9日)