長野県のニュース

マルイチ産商、丸水長野県水を子会社化 食品卸

長野地方卸売市場に並ぶマルイチ産商と丸水長野県水の本社=8日、長野市市場長野地方卸売市場に並ぶマルイチ産商と丸水長野県水の本社=8日、長野市市場
 総合食品卸売業で県内最大手のマルイチ産商(長野市)は8日、同業の丸水長野県水(同)を事実上、子会社化すると発表した。県外資本との競合激化や人手不足によるコスト増など食品卸業を取り巻く環境が厳しさを増す中、水産を主力とする2社が調達や配荷を一本化。互いに業務を効率化し、経営基盤の強化を図る。

 丸水は、大半の事業を分割して同名の新会社を来年4月3日に設立し、マルイチに譲渡する。同社は8日の取締役会で、新会社の全株式を取得して完全子会社化すると決め、丸水と契約を結んだ。株式の取得価格は明らかにしていない。新会社の役員も未定。

 新会社が引き継がない一部の事業は、マルイチとは別の企業が承継する予定。現在の丸水の従業員222人のうち大半は新会社に移る。今回の事業譲渡に伴う人員削減はないとしている。

 マルイチは、業務用食品卸売業ナガレイ(長野市)など県内外に11社、丸水は水産加工丸水フーズ(伊那市)など計6社の関連会社がある。2017年3月期の売上高は、マルイチが2千億円(連結)、丸水が337億3千万円(単体、新会社承継分)を見込む。

 この日、長野市内のホテルで両社の社長らが記者会見して説明した。マルイチの藤沢政俊社長は「それぞれ経営の自立性、独自性を保ちつつ、さらなる強化、高度化を図って県内の食品流通を発展させたい」と強調。丸水の小池智社長は「経営基盤を確固たるものとし、持続的に発展し続けるには連携する必要がある」と述べた。

(11月9日)

長野県のニュース(11月9日)