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用水の石、小諸市が対策とらず 軽井沢土砂崩落

押し流された住宅と、一部が土砂に埋まった御影用水の下堰(左から右手前)=9日午後3時23分、軽井沢町千ケ滝西区押し流された住宅と、一部が土砂に埋まった御影用水の下堰(左から右手前)=9日午後3時23分、軽井沢町千ケ滝西区
 北佐久郡軽井沢町千ケ滝西区で9日未明に発生したとみられる土砂崩落で、建物の全体や一部が押し流された2棟のほかに、1棟で基礎がえぐられるなどの被害が出ていたことが同日、同町の調査で分かった。斜面上の御影用水の上堰(うわせぎ)に石が落ちていたことを、堰を管理する小諸市は7日に把握していたが、対策されていなかったことも判明。石は縦と横が1メートル、高さが50センチほどあり、枝などが引っ掛かって水をせき止め、崩落につながった可能性がある。

 同町の千ケ滝を水源とする上堰は小諸市が管理者で、普段の管理業務は同市御影新田の住民でつくる「御影用水管理委員会」に委託している。市農林課によると、別荘地の管理会社から7日午後、市に「用水の中に石が詰まっているので見てもらいたい」と連絡があった。

 同委員会の青木文明委員長によると、同課から連絡があったのは8日夕方で、9日に確認する予定だったという。情報伝達が遅れた理由について、市経済部は「事実関係を確認中」としている。

 9日現場を確認した小諸市の浜村圭一副市長は取材に、詳しい原因は調査中としつつ「堰がせき止められてあふれた事実はあり、責任はあると考えている」と述べた。

 同市は職員を交代で現場に配置して警戒する一方、斜面がさらに崩れないようにシートで覆う工事を10日に始める。復旧工事に向けて地権者らへの説明も行う方針だ。

(11月10日)

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