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松川ダム土砂除去 効率化 飯田の工事で県が初契約

 県は、県営松川ダム(飯田市)のダム湖上流部にたまった土砂を取り除く工事で、ICT(情報通信技術)を活用することを盛り込んだ契約を初めて業者と結んだ。国が生産性向上などに向け、建設現場のICT導入を推進していることを受けた対応。14日は業者が小型無人機ドローンを使って測量を始めた。

 県技術管理室によると、工事ではドローンによる測量のほか、撮影した画像を基にした3次元データの作成、取り除いた土砂を締め固める重機の動きの管理などをする。ICT活用で測量時間の短縮など効果的な施工につながるとし、建設業界の関係者向けの見学会も検討している。

 ICTを活用することで工事費はやや割高になる見通しだが、増額分は県が負担する。同室は、ICTを活用した工事が普及すれば工事費が抑えられると説明。人口減少などで業界の担い手確保が難しくなる中、作業員1人当たりの生産性を上げることは欠かせないとし、「ICTを使える現場があれば今後も積極的に実施したい」とする。

 今回の工事では、ともに飯田市の総合建設業小池建設、神稲(くましろ)建設がそれぞれ5万立方メートルの土砂除去作業を担う。神稲建設の担当者は「(ICTを活用した工事に)先進的に取り組み、仕事の効率化を図りたい」としている。

 松川ダムは洪水調節や水道用水の供給、水力発電施設などを備えた多目的ダムで、1975(昭和50)年に完成。ダム湖には本来の計画の上限を大きく上回る約300万立方メートルの土砂が堆積し、ダム容量を圧迫している。

(11月15日)

長野県のニュース(11月15日)