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21社減益・赤字 厳しさ鮮明 県内上場30社 9月中間決算

 決算期が3月の県内上場30社の2016年9月中間決算が14日、出そろった。7割に当たる21社の純損益が減益または赤字と、厳しさが鮮明になった。機械系製造業は円高で採算が悪化し、減収減益が過半数。非製造業も、半数以上が減益・赤字となった。

 機械系製造業は、円安傾向だった前年同期より大幅に採算が悪化し、純損益は15社のうち7割の11社が減益または赤字となった。8社は減益幅が2桁となった。

 為替差損6億8200万円を計上した日精樹脂工業、業務用インクジェットプリンターの販売が中国市場で伸び悩んだミマキエンジニアリングなど減収減益・赤字は9社。各社の4〜9月期の円相場平均は1ドル=104〜105円と前年同期比で16円ほど円高が進み、ボールベアリング(軸受け)の受注が堅調だったミネベアなど円換算で売上高が目減りする企業が相次いだ。長野計器は、米国で原油掘削などの設備投資が低調で圧力計需要が伸び悩み、減収減益だった。

 国内受注を獲得した企業は好業績が目立った。首都圏向けにオフィス用いすが堅調なタカノ、次世代電力計(スマートメーター)部品が好調なサンコーはともに大幅増益。自社製の建機販売が都市部で伸びた前田製作所も純利益が3割増えた。アピックヤマダは半導体製造装置の需要が復調傾向で増収だったが、利幅の大きい製品の納期が遅れて赤字。プリント配線基板の販売が伸びたキョウデンも為替差損の影響で減益だった。

 非機械系製造業は、ホクトがキノコ価格低迷や為替差損で赤字が拡大、養命酒製造も薬用養命酒の販売が伸びず減収減益。旭松食品は不採算商品の整理で純損益が黒字転換し、キッセイ薬品工業は排尿障害改善薬などが販売好調で17年3月期の業績予想を上方修正した。

 非製造業では、受注が好調だった建設業が利益を伸ばした。金融機関は、日銀のマイナス金利政策の影響で利ざやが縮小し、大幅な減益に。11社のうち純損益の増益は4社にとどまり、減益が5社、赤字が2社だった。

 北野建設は完成工事案件が少なく減収だったが、受注単価が改善して増益。17年3月期の業績予想を上方修正した。守谷商会は採算性の向上で増収増益。通期業績予想も引き上げた。シーティーエスは主力の建設ICT(情報通信技術)分野でシステム、測量機器のレンタルなどが売り上げを伸ばした。

 卸小売業は、まだら模様。綿半ホールディングスは、スーパーセンターが売り上げを伸ばしたものの、前年同期に利益の柱だった建設事業の施工が減り、増収減益だった。マルイチ産商は主力の水産、畜産事業が好調で増収増益。タカチホは善光寺御開帳で土産品の販売が伸びた前年同期の反動で、サンリンはLPガスや石油製品の販売価格が仕入れ価格の低下で低めに推移し、ともに減収減益だった。

 金融機関は、八十二銀行、長野銀行とも純利益が2桁の減少。電算は国の臨時福祉給付金の改正に伴う地方自治体のシステム改修などで増収だったが、研究開発費の負担増で純損益が赤字となった。

(11月15日)

長野県のニュース(11月15日)