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松本で来月「暗闇レストラン」 視覚障害者の食事を体感

視覚障害者が見やすい色合いで作ったポスターを手に話す生徒たち視覚障害者が見やすい色合いで作ったポスターを手に話す生徒たち
 暗闇でランチを一緒に―。松本市の視覚障害者の有志らでつくる実行委員会が12月3日、視覚障害者の食事を体感する「ダークネス(暗闇)レストラン」を松本市のホテルで開く。2014年から4回目で、今回は初めて高校生も運営に協力。年代や障害の有無を超えて、誰もが暮らしやすい日常の在り方を考える試みの一つだ。

 ダークネスレストランは、暗い部屋で健常者がアイマスクをして食事する催し。今回はホテル内の中華料理店を会場に、参加者はスタッフの誘導で着席。回転テーブルで自分の前までは料理を運んでもらえるが、小皿への取り分けや、料理を口に運んだり飲み物を注いだりすることは手探りで体験する。アイマスクを外して、同席した視覚障害者の食事の様子を見たり、意見交換したりもするという。

 「私たちが困っていることを社会に発信する際、どうせなら楽しく伝えたい」と、実行委代表で松本視覚障害者福祉協会副会長・田中秀長さん(66)=松本市=が海外でダークネスレストランが行われているのを知り、仲間たちと14年に初めて開いた。

 今回は、より幅広い市民に関心を持ってもらいたいと、市内の障害者就労支援施設でボランティアをしている地元の高校生や大学生らに声を掛け、準備や運営に協力してもらうことになった。

 その中の一つ、松本美須々ケ丘高校(松本市)の放送部や生徒会のメンバーは、10月から実行委会合に参加。お知らせのポスターを校内に張り出すなど周知を進めている。前生徒会長で3年の神田惇弥さん(18)は「運営を通じてより深く関わりたいと思った。高校生にも多く参加してほしい」。田中さんも「若い人たちに生きるとは何かを考えてもらうことにつながればいい」と期待している。

 当日は同市巾上のホテルモンターニュ松本で午後0時45分から。一般1500円、中学生以下千円。申し込みは26日まで。申し込みと問い合わせは田中さん(電話090・1868・1873)へ。

(11月16日)

長野県のニュース(11月16日)