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鐘の踏切、惜しまれつつ県内から姿消す 上高地線

北新停留所踏切で使われていた電鐘北新停留所踏切で使われていた電鐘
 アルピコ交通上高地線の北新(きたにい)停留所踏切(長野県松本市新村)が、昔ながらの「電鐘式(でんしょうしき)」設備から電子音式に切り替えられた。同社や県内の私鉄、JRなどによると、鐘をたたいて警報音を鳴らす電鐘式は年々姿を消し、県内で唯一ここだけとなっていた。近隣の住民によると、交換される前には多くの鉄道ファンが踏切を訪れ、音色を録音するなどして惜しんでいたという。

 アルピコ交通鉄道事業部によると、この電鐘式踏切は1980(昭和55)年に設置。モーターで動く棒状の部品が鐘をたたいて音を出す仕組みで、定期的に油を差す必要があるなど整備に手間が掛かっていたという。

 上高地線では、5年前まで10カ所ほどの踏切が同じ方式だったが、徐々に数を減らしていた。今回の交換は今月8日の最終電車通過後から9日早朝にかけて行った。

 近くに住む中野勝昭さん(78)は「コンコンという澄んだ音で、自分にとってもなじみ深いものだった。早く新しい踏切の音にも慣れたい」と話していた。

(11月16日)

長野県のニュース(11月16日)