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両陛下、阿智に到着 満蒙記念館やりんご並木へ

昼神温泉郷の宿泊先に到着された天皇、皇后両陛下=16日午後3時34分、阿智村昼神温泉郷の宿泊先に到着された天皇、皇后両陛下=16日午後3時34分、阿智村
 天皇、皇后両陛下は16日午後、下伊那郡阿智村の昼神温泉郷に到着された。2泊3日の日程で愛知県と長野県を訪問。17日は同村の満蒙(まんもう)開拓平和記念館を視察し、苦難の歴史を知る元開拓団員らと懇談する。その後、飯田市の中心市街地にある「りんご並木」などを訪れる予定だ。

 宮内庁によると今回の訪問は、両陛下の希望に沿う形で滞在先を決める「私的旅行」。両陛下は16日、愛知県犬山市にある国内最大級のため池「入鹿(いるか)池」を見学し、午後3時半ごろ、宿泊地の昼神温泉郷の旅館に到着した。

 天皇陛下の即位以来、両陛下が飯田下伊那地方を訪れるのは初めて。出迎えた熊谷秀樹村長は「紅葉がきれいな阿智村でゆっくりとおくつろぎください」と話し掛けた。沿道では村民らが小旗を振るなどして歓迎し、両陛下は手を振って応えていた。

 17日午前に訪れる満蒙開拓平和記念館は、戦前、戦中に国策として推進された満蒙開拓の歴史に焦点を当て、史料などを収蔵、展示する全国唯一の施設として知られる。

 視察で両陛下は、副館長の寺沢秀文さん(62)=下伊那郡松川町、元水曲柳(すいきょくりゅう)開拓団員の桜井こうさん(92)=飯田市、元河野村開拓団員で集団自決から1人生き残った久保田諫(いさむ)さん(86)=同郡豊丘村、元満蒙開拓青少年義勇軍の湯沢政一さん(86)=同市=と懇談する。

 午後は飯田市の名勝・天竜峡を訪ねるほか、1947(昭和22)年の「飯田大火」からの復興を願って植えられた「りんご並木」で、手入れする飯田東中学校の生徒らから説明を受ける予定。18日に愛知県を経て帰京する。

(11月17日)

長野県のニュース(11月17日)