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元・簡易郵便局長、逮捕 県警・小諸署、詐欺の疑い

小諸署に入る南沢まち子容疑者=17日午前8時22分、小諸市甲小諸署に入る南沢まち子容疑者=17日午前8時22分、小諸市甲
 小諸市の諸(もろ)簡易郵便局の元局長が利用者に架空の金融商品を勧めて総額約8億9千万円をだまし取ったとされる問題で、県警捜査2課と小諸署は17日午前、利用者の男性から810万円をだまし取った詐欺の疑いで、元局長の無職南沢まち子容疑者(67)=上田市上野=を逮捕した。同課によると、容疑を認めている。同課などは、だまし取った金の使い道の裏付けを進めるとともに、余罪の立件も視野に調べている。

 逮捕容疑は、同郵便局長だった2014年10月から15年2月までに同郵便局で、小諸市内の60代男性に「数カ月で10%の利息が付く」などと架空の金融商品の購入を勧め、3回にわたり、ゆうちょ銀行の口座を解約させるなどし、計810万円をだまし取った疑い。男性は被害届を出し、日本郵便信越支社(長野市)も今月9日付で刑事告発していた。

 南沢容疑者は17日午前8時20分すぎ、警察車両に乗せられて小諸署に到着。黒っぽい帽子とコート姿でマスクをしており、署員がブルーシートで覆った車両から降りると、足早に同署庁舎に入った。約1時間半後、留置先の上田署に向け移送された。

 問題は昨年2月に発覚。同支社によると、南沢容疑者は発覚の10年ほど前から、小諸市を中心とする利用者約180人に架空の金融商品を勧め、金を受け取っていた。同支社によると、被害額は総額約8億9千万円に上る。同支社の調査に、車の購入や借金の返済、別の被害者への返済や利子の支払いに充てた―と説明していたという。

 日本郵便は、利率が異常に高いなど「取引条件が極めて不自然」なため、利用者の側にも一部過失があるとして、同社が認定した被害額の5割を補償する条件で和解を提案。応じた利用者がいる一方、応じなかった少なくとも32人が裁判などを通じて賠償や返還を求めている。

 同支社は昨年3月に同郵便局を閉鎖し、同4月に南沢容疑者との委託契約を解除。同支社は17日、「信頼を損なうこととなり深くおわび申し上げます。再発防止に全力で取り組んでまいります」とのコメントを発表した。

(11月17日)

長野県のニュース(11月17日)