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ながの東急が新装オープン 開店50周年 大規模改装終了

シェルシェに移転オープンした平安堂長野店。大勢の来店客でにぎわった=17日午前、長野市シェルシェに移転オープンした平安堂長野店。大勢の来店客でにぎわった=17日午前、長野市
 ながの東急百貨店(長野市)は、書籍販売の平安堂(同)の長野店誘致を柱とする開店50周年記念の大規模改装を終え、17日に新装オープンした。商品販売に偏り、弱点となっていた消費者との接点づくりの中心を文化的拠点の平安堂が担う構想だ。流行の商品を売る役割に加え、家族3世代が集う「地域の百貨店」として浸透を図る。

 平安堂長野店は、本館に隣接する別館「シェルシェ」の2、3階に、同じ長野駅前の商業ビル「ウエストプラザ長野」から移転。同日、約2カ月ぶりに営業を再開し、大勢の来店客でにぎわった。

 2階は新刊本や雑誌、専門書、コミックのほか、歴史コーナーを設置。3階は児童書、CDやDVD、文房具、雑貨を並べた。売り場面積は約1700平方メートル、販売冊数は約30万冊でともに旧店舗と同じ規模を確保した。

 書店は人の流れを生み出す機能が高いとして、ながの東急は物販への波及効果を見込む。特に3階の平安堂の児童書コーナーは子、親、祖父母の3代を引きつける「核」と位置付ける。本館のランドセルや着物の売り場へと来店客が動く起点になる。

 同コーナーには、呉服販売などのたちばな(長野市)が運営する写真スタジオ「シャレニー」を併設。七五三や結婚式など家族の節目の需要を取り込む。また、甲信アルプスホーム(松本市)が10月に本館5階に開いたサテライトショップは、新築やリフォームの相談での来店を、インテリア用品などの購買に結び付ける狙いがある。

 一方、平安堂も百貨店内への出店に活路を見いだす。大手ネット書籍販売の台頭もあり、ウエストプラザ長野で開店翌年の1999年3月期に約15億円だった長野店の売上高は2016年3月期に約9億円に減少し、「先が見通せない状態だった」(長崎深志取締役)。

 移転に伴い、利用客はながの東急の駐車場を利用できるようになり、同社の広告宣伝網も活用できる。通勤通学客を集客しやすい駅前一等地から遠のき、営業終了時刻がこれまでの午後10時から7時に早まるが、長崎取締役は「移転のメリットは大きく、カバーしたい」としている。

(11月18日)

長野県のニュース(11月18日)