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辰野の旧小野郵便局で絵本原画展 33年ぶりに地域に開放

原画や写真が並ぶ旧小野郵便局。電話やカウンターなどが昔の様子を伝える原画や写真が並ぶ旧小野郵便局。電話やカウンターなどが昔の様子を伝える
 昭和初期から1983(昭和58)年まで利用され、その後空いていた上伊那郡辰野町小野の旧小野郵便局で、絵本作家いわさゆうこさん(東京)の絵本原画展が開かれている。同町の辰野美術館がメイン会場となっている展示で、「古くて趣のある建物も会場にしたい」と、サテライト会場として約33年ぶりに地域に開放されている。

 旧小野郵便局は国道153号沿いにある木造平屋の建物。会場には郵便局だった時代に使われていた時計やはかり、電話、私書箱、業務用カウンターなどがそのまま残り、当時の様子を伝えている。

 いわささんは仙台市出身で、幼い時期を過ごした宮城県山元町は東日本大震災で被災した。旧小野郵便局には、同町を題材にし、震災前に出版された絵本「うみにあいに」の原画16枚が並ぶ。会場の床やカウンターには、いわささんが撮りためた東北地方の写真も並んでいる。いったんぬらしてあり、同美術館によると「津波の被害にあった地域」などを表現したという。

 同美術館学芸員の赤羽義洋さんは「美術館内の白い壁に原画を並べるより、古い建物を使う方が、より震災の津波をイメージできると考えた」と話している。

 展示は27日まで。旧小野郵便局横の農家レストラン「こめはなや」も原画展の会場で、ともに午前10時〜午後4時。入場無料。22、23日は休み。

 辰野美術館では、いわささんが主に描いている野菜が題材の絵本の原画約100点を紹介している。午前9時〜午後5時で、21、24日休館。入館料は一般300円、高校生以下無料。問い合わせは同美術館(電話0266・43・0753)へ。

(11月19日)

長野県のニュース(11月19日)