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薬物依存、回復の実態学ぶ 大町で元タレント田代さんの講演聞く

薬物依存症からの回復の取り組みについて語る田代さん(壇上)=19日、大町市薬物依存症からの回復の取り組みについて語る田代さん(壇上)=19日、大町市
 県厚生連の精神科病床がある病院関係者らは19日、有床精神科病院交流会を大町市内で開き、薬物依存症への理解を深めた。本人の力だけでは克服が難しい病気である依存症からの回復の実態を知ろうと企画。医師や看護師ら100人余が、元タレントで薬物依存症からの回復に取り組んでいる田代まさしさん(60)の講演を聞いた。

 田代さんは、これまで覚せい剤取締法違反罪などで服役し、2014年の出所後、薬物依存者を支援する民間団体「日本ダルク」(東京都)のスタッフとして活動。同じ依存症の仲間たちと共に回復プログラムを受けながら各地で講演もしている。

 この日は、「逮捕のたびに家族やファンを裏切ってきたが、やめたくてもやめられなかった」と振り返り、「ダルクで薬物依存は病気だと教えられ、治療すればいいんだと肩の力が抜けた」と話した。

 今も覚醒剤への渇望が湧く時があるとしつつ、「一日一日頑張ることを続けたい」と強調。依存症の人は、社会から孤立すると再発の可能性が高まるとし、社会で回復を支えることへの理解を求めた。

 講演を企画した北アルプス医療センターあづみ病院(北安曇郡池田町)こころのホスピタルの南方英夫看護部長は「医療者の中でも、まだ依存症への偏見がある。回復のイメージを持ちながら、治療につなげていくことが大切」と話した。

(11月20日)

長野県のニュース(11月20日)