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子どもの貧困考えるフォーラム 松本で小児科医が講演

和田医師が実例を紹介しながら子どもの貧困について講演したフォーラム和田医師が実例を紹介しながら子どもの貧困について講演したフォーラム
 子どもの貧困の問題について考えるフォーラムが19日、松本市Mウイングで開かれた。健和会病院(飯田市)副院長で小児科医の和田浩さん(60)が現場で直面した実例を交えて講演。「助けを求めることをためらう子どもや親に代わり、近くにいる医師や教員が(支援の)声を上げることが必要だ」と訴えた。

 和田さんは、自身がぜんそくの男児を診療した母子家庭の例を挙げ、「お金がないときは少々の発作なら我慢し、いよいよひどくなると受診していた」と紹介。「貧困は恥だ、自己責任だ、という風潮があり、当事者は『助けて』と言い出せない」と指摘した。

 松本市が8月に市内のひとり親家庭を対象に実施し、1024世帯が回答したアンケートの結果も紹介。年間世帯収入が200万円未満の家庭では、それ以上の家庭に比べ、親が子どもの大学進学を希望する割合が低かった―などとした。

 フォーラムは松本市や市教委、市医師会が主催し、子どもの心や体に関するテーマで毎年開き、15回目。市内の学校医や養護教諭ら約80人が参加した。

(11月20日)

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