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装い新たに「侍いもフェス」 天龍村中井侍地区

かつての秋祭りを模し、焼いたサトイモを食べて楽しんだ住民たち=19日、天龍村中井侍地区かつての秋祭りを模し、焼いたサトイモを食べて楽しんだ住民たち=19日、天龍村中井侍地区
 下伊那郡天龍村中井侍(なかいさむらい)地区で19日、地元住民と村地域おこし協力隊が、少子高齢化で2011年以来行われていない秋祭りを後世に伝えようと、新たな祭り「侍いもフェスイティバル」を開いた。かつての祭りで食べられたサトイモの串焼きをメインに打ちだし、住民ら約70人が食べたり歌ったりして楽しんだ。

 地区の長老、羽田野七郎平さん(88)によると、秋祭りが始まったのは戦後間もない1948(昭和23)年。当時は地区に祭りや娯楽がなく、その昔に行われたお練りをヒントに、笛や太鼓、舞を取り入れた祭りを始めたという。約60年続いたが、若い踊り手や運営の担い手が乏しく、途絶えていた。

 祭りを提案したのは、地域おこし協力隊だった村沢雄大さん(29)で、「もう一度秋祭りを見てみたい」と住民に相談。神事の復活は難しいことから、新たなサトイモ祭りとして企画した。

 村の協力隊7人と元協力隊2人、地元住民が中心となり、サトイモ千個と、家々から自慢のみそを集めた。サトイモを炭火で焼き、ユズみそやクルミみそなどをつけて食べた。かつてのお練りや舞を、地区のお年寄りから学んだ協力隊らが披露。踊りを教えた地元の大平沙智子さん(76)は「若い人たちが提案してくれなかったら、私たちだけでは秋祭りを振り返ることもなかった。ありがたい」と話していた。

(11月20日)

長野県のニュース(11月20日)