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悔やんでも過去は変えられない。〈後悔先に立たず〉という。現実にはそう簡単に見切りをつけられない。「あの試合で1点入っていれば」と今季を振り返っている松本山雅のサポーターも多いのではないか

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20日の最終戦。2―2で迎えた終了間際に勝ち越し、アルウィンは大歓声に包まれた。間もなく他会場の結果が伝わる。自動昇格圏の2位以内を逸し、ため息に変わった。すぐ「松本山雅コール」が沸いたが、観戦した知人は気分が落ち込んだままだった

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プレーオフは初戦の準決勝が岡山。今季わずか6試合の敗戦のうち一つが岡山だ。決勝はC大阪か京都。厳しい道に違いない。だがサッカーの神様は素晴らしい機会を与えてくれたのではないか。しかも一発勝負のトーナメントだ。さらにしびれるような緊張感ある試合を見られる

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清水と勝ち点が同じながら自動昇格を逃したのは、42試合の積み重ねだ。同時に「プレーオフをホームで戦えるアドバンテージを得たのも、年間を通して積み上げてきた成果」とサッカー指導者・解説者の西村岳生さん。得難い未知の体験が待っていよう

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一夜明けた昨日、山雅は練習試合に臨んでいる。控え選手中心だったが150人のサポーターが観戦した。プレーオフを勝ち抜いて、J1昇格を決める。数々のドラマを生んだ「山雅劇場」だ。これほどふさわしい今季最終章はあるまい。

(11月22日)

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