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民話「孝行猿」児童が熱演 伊那・長谷小3年生

「孝行猿」のエンディングで歌う長谷小3年生=21日、伊那市美篶「孝行猿」のエンディングで歌う長谷小3年生=21日、伊那市美篶
 伊那市長谷小学校の3年生10人が21日、同市美篶(みすず)の複合福祉施設「みぶの里」で、同市長谷に伝わる民話「孝行猿」の演劇を披露した。施設の利用者と地域住民約60人が観賞。子どもたちの迫真の演技や心のこもった歌に、大きな拍手が送られた。

 孝行猿は、親を思う子の心を描いた民話。猟師の勘助が母猿を撃ち、いろりの上につるして床に就いた。物音がして勘助が目を覚ますと、子猿たちが母猿を生き返らせようと、冷たくなった体を温める様子を目の当たりにする。勘助は母猿の命を奪ったことを後悔し、二度と猟をしないと誓い、母猿の墓を建てる―という筋書きだ。

 長谷小では「孝行猿集会」があり、毎年3年生が保護者や全校児童の前で物語を演じている。児童たちは同市長谷の資料館や母猿の墓を訪れ、地元の人に話を聞くなどして劇の構成や台本も考え、毎年変化を加える。10月に開かれた同市長谷溝口地区の秋祭りで劇を上演し、児童たちの演技に感動したみぶの里の職員が上演を依頼した。

 演劇を見守ったお年寄りは、子どもたちの演技に「うんうん」とうなずいたり、「かわいいねぇ」とほほ笑んだり。子猿が母猿を生き返らせようとする場面や、勘助が後悔と自責の念からむせび泣く場面では涙を流す人もいた。

 通所者の女性(85)は「大変上手でした」と大喜び。勘助を演じた小出若葉さん(8)は「おじいちゃんやおばあちゃんたちが喜んだり泣いたりしてくれたのがうれしい」と話していた。

(11月22日)

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