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米テキサスに拠点 日精樹脂 射出成形機製造で

 日精樹脂工業(埴科郡坂城町)は22日、米国テキサス州サンアントニオ市に100%出資の生産子会社を設立し、2018年2月に稼働を始めると発表した。同社の射出成形機は北米の自動車市場向けに販売が堅調。総額20億円を投じて北米初の製造拠点を設け、受注拡大を目指す。同社の海外生産拠点は中国、タイに次いで3カ所目。

 サンアントニオ市の工業団地に取得した3万6423平方メートルの用地で12月に着工し、1万680平方メートルの建物を17年11月に完成させる。自動車市場や医療、家電向けに販売が堅調な中・大型機を中心に製造。本社や中国・タイから主要部品を送って初年度は50台を目安に生産し、徐々に部品の現地調達を増やす。北米では自動車の内装やエンジンルーム、コネクターなど電装部品で樹脂製品の需要が高まっており、生産規模の拡大も視野に入れている。

 同社経営企画部は、テキサス州を選んだ理由として、自動車産業が発展するメキシコと国境で接してアクセスが良い点や自然災害の少なさなどを挙げる。現在、北米市場には本社やタイで製造した射出成形機を船便で輸送。「供給先に近い場所で生産することで納期の短縮や輸送コスト削減が期待でき、需要の掘り起こしにつながる」とする。

 日精樹脂工業は海外での競争力を高めるため、射出成形機のうち汎用(はんよう)的な機種の海外生産を推進。09年に中国・江蘇省太倉市、12年にタイ・ラヨーン県に生産子会社を設けて現地生産を増やしてきた。

 同社の16年3月期の連結売上高は、前期比5・6%増の383億500万円。地域別売上高のうち米国やカナダ、メキシコなど「アメリカ」は12・9%増の93億2300万円と2桁の伸びだった。

(11月23日)

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